ちょっと裏話 -釣り雑誌に書ききれなかったあれこれ-

6月12日。
この日は只者ではないエギンガーさんが教えてくれた件の島を目指すことにした。

今日は大丈夫じゃけえ!と言ってくれた友人Kに入釣場所を言う。
さらには後輩S君も参加してくれるとのこと。正面切ってはまあ、なかなか言えないのだが、二人はハートがメチャ熱の男たちなのだ。

もうこの段階になってくると、凹むとか目立つとかは2の次、3の次だ。
とにかく結果を出す。これが無いと何にも始まらない。

折りしもこの日の昼休み、重装備エギンガーさんから連絡があり、土曜日に助っ人として参戦してくれるとのこと。

最強の助っ人参戦に心強さを感じたものの、もしそれで失敗したら本土エギンガーさんに迷惑だけかけての終了になってしまう。
理想は「重装備エギンガーさん参戦までに結果を出し、土曜の釣行を付加記事にする」こと。

いわばこの状況にするために、この木曜日と金曜日が今回の取材における山場。
最大のプレッシャーと戦う釣行となったのだった・・・。


あの島へ(って聖子ちゃんの歌じゃないよ。笑)

仕事を終え、急いで準備。
速攻で車に乗り込み、一路あの島へ。

寄り道せずに向かった結果、夕マズメに入釣。
波止に到着してみると、先客が帰るところだった。

入れ違いざま挨拶をし、話を聞いたところ、コウイカが1杯だけとのこと。
今年のしまなみはどこも厳しいなあ・・・。

と、今期多くの波止で聞いた話をここでも聞くことに。
今更ながらこの取材の厳しさを実感する。

だがしかし、ここのポイントはぼつぼつではあるが、ほぼ毎日なんらかの釣果があるんじゃ!とのこと。

よし!イカがいれば!イカさえそこに居たら!
心の中でガッツポーズ&只者ではないエギンガーさんにお礼を言い、波止先を目指すのでした。


波止先を遠慮なく占領し、バッカン、クーラー、タモを波止のやや中よりに置いて、早速キャスト。
いろんなメソッドでこの場所の攻略及び、分析をする。

そうこうしていたらアタリ!
たいして引かない。コウイカじゃろうでなあ。と思いながら回収すると案の定のコウイカ。しかもブチ抜きOKの小型サイズ。

しかしながら、早速のヒットにテンションが上がる(^^)

よっしゃあ、こりゃあイケるでえ!と次々キャスト。
潮流とボトムの形状を計算しながら、ゲームを展開していく。


猿と同レベル(笑)

何度目かのキャスト。

今度はそこそこの重みがロッドに掛かってきた。
たいして引かないからコウイカじゃろうなあ。

ぎゅりぎゅりリールを巻いて、海面に現れたのは大型コウイカ。

こりゃあ、またまたええ感じじゃあ(^^)
などと思ったのも束の間。良く見ると足先ギリギリにフッキングしていて、ブチ抜きは1億%不可能な状態。

やべえ・・・と、タモを手に取ろうとしたが、波止の中よりに置いてあったので、手が届かない(笑)

壷の中のエサを握ったまま、手が抜けないおサルさんと、自分の今の姿がダブってしまう(^_^;)

この!オリャ!くっ!どりゃ!

と、何度も手を伸ばすが、どうにもこうにも手が届かない。
下手をすると角にラインが擦れて、ブレイクしそう・・・。

く・・・・

もうちょい・・・

う・・・

う・・う・・・あ、う・・

く・・・う・・・・・・・。

ううう・・・・。
ムキーーーーーッッッ!!!!


焦れたワシは、ブチ抜きを敢行。
じわ〜っとテンションを掛け、持ち上げてると・・・

案の定、と言うか、海面から少し浮かした段階で身切れバラシ(T_T)

「ウッッキィィィーーーー!!!!」
エギングモンキーの癇癪が波止中に響き渡ったのでした。やれやれ・・・。


あやまるおじいさん。なんで?

そのバラシの後、波止に地元の浮き釣り師が現れ、にいちゃん、ここええかいの?
と丁寧に挨拶してきた。

ええですよ〜、と快諾し、釣り話をしながら各々の釣りを展開していく。


そうやって釣りをしていると、なぜか「にいちゃん。ごめんのー。」
と何度も謝るおじいさん。

なんでかよく分からないので「はあ。」とカラ返事。


その後2時間ほどの間、お互いノーバイト。
おじいさんは、やはり去り際も「にいちゃん、ごめんの。」そう言って帰っていった。


よく分からんのじゃが、まあいいや。
友人Kたちが来るまで、じっくりシャクるべえ。と、アタリが無くなっていた自分の釣り座から、おじいさんが浮き釣りをしていた場所に変更。

そしてキャストしてみたら、おじいさんが謝っていた理由が一発で理解できた。

潮流の関係で、おじいさんの釣り座に、最強に釣りやすい潮目が出来ていたのだ・・・。

その後潮目は変化し、おじいさんの釣り座はダラダラと緩やかなだけの潮流に変化していった・・・。
この短時間にこれだけ変化したと言う事は、おじいさんが竿出ししていた時は、一番いい状態だったのだろう。

地元釣り師、恐るべし・・・。
おじいさんがやたらと謝っていた理由を理解し、友人Kたちの到着を待つのでした。



エギングが嫌いになりそうじゃあ!!!

午後10時前。友人Kと後輩S君が到着。
各々、狙いを定めてゲームを展開していく。

今回、友人Kはメバルのサグリ釣り。後輩S君はやはり男の一本勝負、エギングだ。

しかしながらこの時間帯には潮の流れが相当緩くなっており、究極のシブめ時間が続く。
日が変わるまでの間、釣れたのは後輩S君のマダコのみ。もはや、波止には気配すら感じられない・・・。


ひたすらノーバイト。もう、ただただノーバイト。
あまりにツライこの時。でもツライだけなら、そんな事はどうでもいい。

ワシが一番感じていた事は、ヘタをすれば本土エギンガーさんに迷惑がかかってしまうことだ。

最強を目指そうが、天竺を目指そうが人それぞれ。
趣味なんだから、各々が思うようにすればいい。

しかしながら最強を目指しているのであれ、自分にとって「所詮は趣味の域を出ないもの」で、「本業」、それで食っている人に迷惑をかけてしまう可能性が現実として見え始めた。
それが辛くて辛くてしょうがなかったのだ。もし現実となってしまえば、自分自身で一番許せないことでもある。

もう精神的にも体力的にも限界が来ていたのだろう。
「うおおおお!!!エギングが嫌いになりそうじゃあ!!!」と雄叫びをあげ、その横で「まだ終わったわけじゃなかろう。頑張ろうで!」と励ましてくれる友人K。

後輩S君は黙々と、ただひたすら、結果を出すためにシャクリ続ける。


そんな中、友人Kの竿にアタリが!
「こりゃあ、いい重量感じゃあ!」とぎゅりぎゅりリールを巻く。

少しのやり取りの後、揚がってきたのは良型のメダカガレイ。

このメダカガレイを口火に、後輩S君がコウイカのアタリを取るが、フッキングに至らず。

続いて、オリャーのロッドにも待望のアタリが!
ムーっといった感じのアタリなのでコウイカだろう。ここは一気の鬼アワセじゃ!

おりゃ!とガッチリ鬼アワセ。しかし・・・なぜかPEがアワセ切れ・・・。
このラインブレイクと同時に緊張の糸が切れ、納竿・・・。

今回、前回と初めて使ってみたがこのPEはわしのシャクリとの相性が悪いみたいだ・・・。
だいぶん短くなっていたこともあり、明日、巻き替えよう・・・。と軽い財布に憂いながら帰途についたのでした。



続きはこちら→第9話 
メダカガレイ

友人Kが釣ったメダカガレイ。
ラストの時合いを呼び込んだが・・・。