12.6.9〜10
この日は本土エギンガーさんの手まわしで、助っ人K内さんが参戦してくれることになっていた。
K内さんとはちょっと前の秋の取材以来になるが、着実に取って行く手堅いスタイルに加えて、取材慣れしていているからノウハウがバッチリ。
ってのがとても助かる。
なんせ、本土エギンガーさん曰く「わからない事があったらK内さんに聞いてもらったら大丈夫ですから。」
ってえくらい。
今取材で、一番楽が出来るかもしれん(^^)
という目論見があったけど、さてさて、どうなることやら…
頼れる助っ人K内さん参戦!
因島で合流し、心強い助っ人K内さんと一緒に件の波止に出向く。
夕マズメの時間帯に到着したのだが、波止は満員御礼。
今回選んだこのポイントは気軽に車でアクセス出来、港湾内に駐車出来、しかもいろんな魚種が楽しめる場所なのだ。
だがしかし、アオリの攻略はコツが必要なポイントだと思う。
ともあれ、本命ポイントには先行者がいたので挨拶して横に入れさせてもらった我々。
ディープに続く本命ポイントをK内さんが。ゴリゴリシャローにワシが入る。
とりあえずビールとメシ&つまみで腹を膨らせ、情報収集がてら、波止のみなさんに挨拶。
別ポイントに三世代家族連れの釣り師さん達がいたので、おじいさんと挨拶すると世間話に展開。
いろいろと釣りやら四方山話をしていると、耳の痛い話題になった。
イカ釣りの若い奴らぁ、いけん!
あいつらぁ、人が竿を出しとるのに挨拶もせんと割り込んで投げてくるんじゃけえのう。
釣れたら黙って居座って邪魔するし、釣れんかったら知らん顔してもう用は無い、みたいに帰っていく。ほんま感じ悪い!
ワシもK内さんもイタタタタ・・・みたいな表情をしながら顔を合わせる。
そして、あんたらぁ今日は何を釣りに来たんね?
という質問に、
すんません。俺ら、そのイカ釣りなんです(^_^;)
続いてK内さんが、ブームになって(エギング)人口が増えとるから、マナーが悪いのも目立つんじゃないんですかねえ。ワシらもあんなんじゃあいけんって思よーるんです。
おお、そうじゃったんか。とにかく若いルアーの奴らはいけん!
でも、あんたらじゃったら別にええで。こっちでやりたかったら投げりゃあええけえ(^^)
お互いがマナーやらなんやらを意識したら、同じように釣り竿を出してもずいぶん違うもんだよな。
と改めて思った。
この後もう少しお話をして、元の釣り座へ帰ってシャクる。
が、波止全体に卦が無いのか、誰もアタリがない。
K内さんは家族連れの方のところで投げさせてもらったりしていたようだが、日が変わるまで静かに推移。
K内さんは車で仮眠。
その他の釣り人達は全員撤収した。
その後、ぼっちでひたすらシャクリ続けるものの、アタリなんてものは一切なく、エギが齧られることも全くなく、平穏無事に時間だけが過ぎていく。
疲労はすでにピークに達しており、何度もフォール中に落ち、危うく竿を落としかけた瞬間に目が覚める、ということを繰り返す。
しかし、ここでシャクリ続けたら出る可能性は十分にあるし、最低限釣れなくとも、やっと入れたこのポイントだけは死守するつもりでただひたすらにシャクリ続ける。
朝マズメにK内さんにこの場所に入ってもらったら、必ず1杯は出るハズ。
うまく行けば複数安打だって!
そして朝マズメ。
K内さんにこの場所を任せ、増える釣り人で込んで来た場所から少し離れてキャストする。
というのが、やはり人気スポットなだけあって、すごい勢いで間隔が狭まってくるのだ。
挨拶してから入って来るのならまだしも、そこ入ったら絶対邪魔になるでしょ?なくらい近くに無言で道具を置き、まるで自分と海以外は視界に入らないかのごとく釣りを始める強者もいる。
もはやまっすぐキャストするのすら不可能なくらい込んで来た頃合い、K内さんダウン。
状況的に仕方ない。あんな状態になったら釣りなんて不可能だ。
友人Jだったら、そんな近くに入ったら邪魔になるからどっか行け!って言ってしまってもおかしくないくらいだもん。
心がボキボキに折れるどころか、木端微塵に粉砕骨折しててもおかしくない。
朝マズメのチャンスタイムが終わった頃に納竿。
しまなみ他地域の状況調査をしながら、帰宅と相成ったのでした。
そして最も当てにしていた助っ人K内さんとの釣行で獲れなかったこともあり、このポイントを切って、地元のとっておきポイントを切り売りすることを視野に入れ、夕マズメまでの時間、体を休めることにしたのでした。
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