釣り雑誌取材釣行記 第10話 -Good Fishing-

6月14日。夕方。

オリャーは2拍3拝をしていた。

その視線の先にあるのは、最強エギンガー杉原正浩名人のサインだ。

氏がサインを書いてくれたときに「こんなもん持ってたら、イカが釣れなくなるかもよ(笑)」と言っていたのを思い出す。


いざ出陣!

そして、氏が書いてくれたサインをじっくりと見る。

書いてあるのは「爆釣」でも「3キロ」でもなく、「Good Fishing」。

良い釣りを。この一言だった。


Good Fishing。


何度も何度もこのフレーズを読み返し、この10連敗の間、わしは良い釣りが出来てたんじゃろうか?と考えてみた。

マナーは徹底的に守ってきた。この子じゃったらドコに出しても恥ずかしくないくらい。

常に全力でシャクってきた。無論、釣友たちだって気力と体力の限界までシャクリ続けていた。

そのことに関して、負うところは寸分も無い。

しかし・・・。この時、釣りを楽しむ。という、一番基本的なことが出来てなかったことに気が付いたのだ。


そっか・・・。そうだった。

気負いは消え、いい感じの気合いが腹の底から湧き出てきた。

かつてない程の清清しさ。今回の取材で、一番のコンディション。
今日は・・・いい取材になりそうじゃo(^-^)o


よし!出陣じゃい!!


冷蔵庫の中、ペットボトルに入れたコーヒーを一気飲みする。












「んぶぅぉろぶぶぼェェェェ・・・・(´д`;)」

飲んだのはコーヒーではなく、そうめんつゆだった。しかも濃縮タイプ・・・。
かつてない程の重々しさ。今回の取材で最悪のコンディション・・・。

「ううう・・・今日はムリ。これではシャクれん(T_T)」

しかし、胸焼けする体にムチを打ち、あの波止を向かうのでした。


ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました!
続きはレジャーフィッシング8月号、巻末の「旬のフィールド愛媛」です。