釣り雑誌取材 第6話 -メバルですべり止め編-

6月10日昼、凹んでるわしのところへ、友人Kからのメールが届いた。

内容は「チヌのフカセ釣り」で記事を仕上げてしまわん?といった感じ。
いわゆる「すべり止め」だ。

ま、諸事情あって今回は「メバルの探り釣り」になったのですが・・・。

なんと言ってもあれじゃね。この時のわし、弱気じゃ・・・


早くも敗北宣言? 滑り止めに梅雨メバル釣り。因島小用港

午後10時半、因島小用港へ到着。
今回のメンバーは前日と同じく、友人K、後輩S君、わしの三人。

波止へ行ってみると、先客が二人。挨拶をし、その横に入らせてもらう。
彼らのターゲットはメバル。一人はまだ、もう一人は25cmほどの良型を1匹揚げていた。

小用でメバル

今回は友人Kとわしはメバル、後輩S君はエギングだ。
幸先良さそうな雰囲気の中、各々仕掛けを投入。

「サグリこそわしの本領よ!」と普段から言ってはばからない友人K。
「ヴーン・・・」と意味不明な言葉を呟きながら、小型ながらも次々と揚げていく。
一方のわしは久々の長竿を持て余し、着底の感覚すら掴めない体たらく。

こんなんでちゃんと釣れるのか!?
自問自答しながらのサグリ釣りは、みっともないくらいなヘタレっぷり。

無論「釣った!」なんて上等な芸当は出来るはずもなく、
いつの間にか「釣れとった・・・。」な状態。

そして後輩S君はその横でひたすらエギング。
わしはイカを釣る!と男気丸出しで一徹にシャクリ続ける。

なんでも後輩S君はここのところスランプらしい。
「ここにイカがおる!」と狩人の勘はバッチリ竿抜けポイントを発見するのだが、釣れるのは同行者ばかりなんじゃそうな。

加えて、秋には「アオリしか釣れん。たまにはコウイカが釣りたいのう。」
と、コウイカエギングを極めるべく徹底研究して、コウイカハンターとしての血が覚醒したはいいが、今度は本命のアオリイカが釣れなくなってしまったらしい・・・。

そんなそれぞれの思惑を胸に、みんな思い思いにゲームを展開していっていると、先客が撤収。
おっ。外灯下が空いたでえ(^m^)

シメシメと思いながら場所を詰めたのも束の間。
潮変わりでアタリが出にくい潮流に変わっってしまったのだ。

さすが地元のベテランさん。引き際を誤らない見事な撤退劇。
などと感心している場合ではない。釣りにくい潮流下、まさに技術を問われるシチュエーションだ。

とは言っても、そんなモン問われたところで出せれるカードなんて持ち合わせてないし、持ってたらとっくに使っとるがな!
まあどうにもやり様がないので、オモリの号数をアップして対応する。


メバルの接岸も遅い今シーズン・・・

そんな中で魅せてくれたのが友人K。
「ヴーン・・・」と意味不明のことを呟きながら、肉厚充分、待望の20cmアップをゲット!

根魚は釣り荒れたら回復に時間が掛かる。いつも冗談を言いながら瓢々としているが、根魚のキープに関してはストイックで、ポリシーとして22cmオーバーをキープサイズとしている友人K。

取材的にはこのサイズなら充分OKなのだが、当人としては・・・。
普段ならリリースしているサイズ。今回はまあ仕方ないか、と小型もある程度の大きさならキープしてくれている。

今年はアオリイカだけではなく、梅雨メバルの接岸も遅いようだ。

もっと丸々と太った梅雨メバルが釣れてもおかしくないんじゃがのう・・・。
取材条件に耐えうる釣果を一人で上げながらも、それに満足してない友人K。

そうこうしていると、海面にジタバタもがく物体が現れた。
なんじゃありゃ?と思いながら、とりあえずタモで捕まえてみると・・・

ワタリガニ

なかなかいい型のワタリガニ。
久々のカニに、思わず数々の料理が脳裏に浮かぶ食いしん坊オリャー。しかも取材の内容が充実することは間違いない。

しかしながら、ちょっと様子が変。
普通カニなんて生き物は、捕まえられたら「なにさらすんじゃワレ!」と暴れまくるもの。

なんか「グッタリ・・・」って表現がピッタリの様子に、なんでじゃろう?と裏返してみると・・・

抱卵したワタリガニ

今にも生まれそうな卵を抱えていたワタリガニ。

さすがにこれは・・・
命のリレーを止めてしまうのは何なので、リリースすることにした。

カニの甲羅の端っこを掴み、梯子を降りて海面に出来るだけ近いところまで降りていく。

そして、いざリリース・・・という段階になった瞬間、ジタバタと暴れ始めた。

まるで「生゛ま゛れ゛る゛〜〜〜!!!」と言わんばかりの様子に、急いでリリース。
オマエ、ほんとにカニか?と思わず聞きたくなるくらいのトップスピードで潜水し、無事逃げたのでした。



そんななか、メバルでは全く戦力になってないオリャーはエギングタックルに変更。
エギ王Qナチュラルエビ3.5号をキャスト。

本流と支流の狭間でドリフトさせていると、ロッドに重みが!
よっしゃ!と鬼アワセ!

1投目での即乗りに「やっぱワシはエギングじゃわい(^^)」
とニヤついてものの、引きはたいしたことはない。ぎゅりぎゅりとリールを巻き、揚がってきたのはシリヤケイカ。

これではちょっと・・・。
写真だけ撮ってリリース。

その後も各々の釣りを展開したものの、思ったより数は伸びず。

友人Kはキープサイズ5匹(リリース多数)、わしはメバル1匹、ホゴ1匹という釣果。

「逃がしすぎたかのう(^_^;)」とちょっと参った感じの友人K。
しかし、いつもの年ならもっとサイズのいいものが、数も多く回ってきているハズ。

(梅雨メバルを釣るなら)もう一潮じゃね。
そう言いながらこの日は撤収。


どうにもこうにも。
すべり止めに滑ってしまったこの日の釣行。

もはやワシはイカしか釣れん体になってしもうとる。
他では記事を書けん・・・。意地でもアオリイカを釣るしかなくなった。そのことを痛感し、眠りについたのでした。



続き→第7話釣り雑誌取材 -雨天上等!茗荷港で一晩中-

シリヤケイカをGET!

ちょっと暗いですが、エギに乗ったシリヤケイカです。。