\n"; ?> メディア掲載情報 2010年7月号 新たなる扉

メディア掲載情報 2010年7月版 新たなる扉

前日、集魚剤とオキアミを合計5000円分も買い込む。
一回のフカセにこんな金額を投資したのは初めてだ。

なにせ今回は気合の入り方が違う。三度目の正直。
そう、ホゲるわけにはいかないのだ。


重装備エギンガーさんのフカセ指南

さてさて。
釣行記はレジャーフィッシングを読んでいただくとして、裏話をちょこちょこと書いていきたいと思います。

この日は先週に引き続き、どうにもこうにもシブめ。
そんな中、重装備エギンガーさんはフカセに於ける潮流攻略と、エギングとの重複点を教えてくれた。


濃いんだよなあ、この話。
本当は自分一人の胸にしまい込んで、マスターしたのち、苦戦している人を尻目にボッコボコに釣りまくりじゃ〜!

ってのもアリかと思ったんですがね(笑)


ともあれ、重装備エギンガーさんが言うには、ヤマラッピのバックドリフトをDVDで見たとき、「あー、全誘導の本流釣りね。」
と、すぐに理論ややり方を理解し、身につけれたそうだ。

あれだけ多くのエギンガーを虜にしているメソッドではある。しかし、これは全誘導をしているフカセ師だったら、誰でもすぐに分かるそうだ。
全誘導釣法に於いては、潮流と刺し餌の潮咬みを掴むことは基本中の基本らしい。

バックドリフトは多くのエギンガーが格好だけを真似て、その実、エギや潮流の状況を掴めてなかったりするのだが(思考をストップしてシャクリながら流してるだけの人が、なんと多いことか)、ある程度重量があり、PEラインを使うエギングは、全誘導よりもはるかに簡単に海中をスキャンすることが可能らしい。


逆に言えば、全誘導の本流攻めをマスターした人間なら、比較的容易に立体的なエギングを構築しやすい、ということである。

エギングだけだったら。エギングに限らず、一つの釣りしかしてない人は、見えにくいことって多いんですよ。
それが、他の釣りをした瞬間、すぐに繋がったりするんですよね。だから釣りって面白いんですよ(^^)

たとえば、フカセをする場合。撒き餌が溜まるポイントを見切るには、最低でも前方40m周辺の潮流を読めることは絶対必要ですし、出来るなら100m周辺の変化を常時把握しておくと、かなり有利なゲーム展開が可能です。
なにせ、エギングよりも更に微細な潮流を読む力が要求されますから。フカセに必要な潮流を読む力が身につけば、ベイトの溜まり場を見つけることなんて簡単ですよ(^^)

その濃い話に圧倒されているのに、更に話は続く。

それが投げ釣りになってくると、同じ潮流の話でも内容は違ってくるんですよ。
投げ釣りは最低でも200m周辺の潮流を読めないと話になりません。出来ることなら300mくらい読めれば、バッチリなんですけど。

投げ釣りの場合は、重量のある錘を使いますから、エギンガーやフカセ師があっさり切り捨ててしまうポイントも攻略対象になります。
むしろ、そういったポイントを狙えることが投げ釣りの魅力や楽しさだったりするんです。

そして、投げ釣りやフカセで見えた魚が釣れる可能性は、エギング単独で考えるイカが釣れる可能性を、はるかに多く広げてくれますよ(^^)



フヒ〜(T_T)
ほんの一週間前まで、さして興味も持っていなかったフカセ釣りが、こんなにもエギングに濃く関わることが出来る釣りだったなんて〜


先週も言いましたけど、まずは半誘導を極めるところから始めることです。
半誘導をマスターすることで、面の釣りを三次元の釣りに進化させていくんです。

面の釣りが何重にも重なることで、三次元の釣りになっていく。
アナログ人間のワシはそう解釈したのだが、きっと奥はもっと深いのだろう。

ちょうどそのころ、半誘導の本流釣りが魅力的に思えるシチュエーションが到来。
先週、釣り仙人M田さんがくれたウキをセット。撒き餌を打ち打ち、仕掛けをバックドリフトと潮流の立体図をイメージしながら流していく。

が、しかし。立体イメージ図はほんの20mも流したころには霧散しており、海面から見えるラインの操作だけで手一杯になってしまう。

数投の間、展開を見守っていた重装備エギンガーさんだったが、駄目出し。
ウキに至るまでのラインが手前の潮流に取られると、微妙にテンションが変わってしまい、撒き餌と刺し餌は完全に別の場所を流れてしまうんじゃそうな。

慣れるまでは難しいです。でも、これが出来るようになれば、(エギングの)バックドリフトなんて簡単ですよ。
がんばって!

とにかくライン残量のギリギリ、130mくらいまで流し続け、刺し餌と撒き餌の同調、そして海中の立体図をイメージする。
傍から見ればぎこちないことこの上なかったと思う。しかし、当の本人は至って大真面目である。

しかし、ついに本流釣りを諦めなければいけない状況になってしまった。
そう、残弾が尽きたのだ。

いつもよりも大量に撒き餌を用意したものの、それでも足りなかった。

先週に引き続き、またまた戦力になれなかった・・・
個人的な都合で言えば、乗っ込みのハイシーズンに3連敗。まさにフカセ地獄のどん底をまっしぐらに突っ走ってる有様である。

もはやこれまでか!?


取材の裏話を少々・・・

正直なところ、取材の内容的には少々アレな釣況だったらしい。
あと一枚出れば・・・そんな際どい状況。

そんな状況下での弾切れ。
しかし。クロダイ寅さんの言っていた言葉を思い出す。

刺し餌を付けて流せば、可能性はゼロじゃない。
撒き餌が尽きても、まだ諦めたらいけない。

「潮流が。」
重装備エギンガーさん曰く、足元でぶつかった潮が、底へ巻き込む潮流を形成しているらしい。

仕掛けを言われた場所に投下。
ゼロじゃない可能性に挑みたい。


そして。

これまで数々の爆釣劇と大逆転ドラマを起こしてきた、重装備エギンガーさんのドラマの神様と、数々の笑いとオチを提供してきたワシのネタの神様。

最後の最後でこの神様たちがコラボレーション。
なんとも・・・そういうオチかよ!?



ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました!
詳細はレジャーフィッシング7月号、巻末の「旬のフィールド備後」です!






























































































新たなる扉

気付いた人、いるかな?
この釣行で勉強になったことを、更に書き連ねていきたいと思います(^^)

取材釣行終了後、重装備エギンガーさんとの釣り談義。
それは最強エギンガーへの道の中途に存在する、大きな扉を開けるための新しい鍵になりうる手応えを、強く感じる内容だったのです。


それは彼の師匠である、Y氏の投げ釣り話でした。