\n"; ?> エギング知識応用編 -エギのチューニング-

エギのチューニング

チューニング。
エギを改造すること。改良のときがあれば、改悪のときもあります。

ここでは、エギングにおける基本的な改造を、シチュエーションごとに追っていきましょう。


ウェイトアップチューン

潮流が早くて勝負にならない!水深が深すぎて、着底するまでにあらぬところまで流されてしまう!

こんな時、まずは手持ちのエギの中からディープタイプのエギをチョイスしましょう。号数が大きいものを選ぶ、というのもいい手です。

しかし、エギラックの中に前述のエギがなかったら・・・その時初めてチューニングの出番です。

用意するものは「チューニングシンカー」という糸オモリです。DAIWAから発売されている「プラスシンカー」といった、ネジ式の錘でもOKです。
これらを、ここぞ!という場面でエギに装着させます。

装着のさせ方は、各シンカーの包装にやり方が書いてあるので、ここでは割愛します。

ちなみにこうやって重量を増すチューニングを「ウェイトアップチューン」といいます。
ウェイトアップチューンは、いったん装着したシンカーを外すことで、元の状態に戻すことが出来ます。


ライトチューン

チューニングドリル

浮きイカを狙うときやシャロー攻略。フォール時間を長くして、少しでも抱かせるチャンスを増やしたい場合は、シャロータイプのエギを選ぶか、エギの号数を下げます。

前述のエギがストックにない場合、「チューニングドリル」を使って、手持ちのエギを改造することになります。

やり方は簡単。チューニングドリルを使って、エギのシンカー部分に穴を開けて軽くするだけです。ちなみにこの改造は「ライトチューン」と言います。


このチューニング時に気をつけたいのは、シンカー部分(前方)に穴を開けますので、フォール姿勢が若干後傾になります。水平姿勢よりも頭が上に上がると極端に食い渋りますので、チューニング後のロッドワークは気をつけないといけません。

ちなみに3.5号のエギですと、1〜3個の穴で重さ調整するのがいいでしょう。4個以上穴を開けるとバランスがかなり変わり、操作が難しくなります。
それと、ライトチューンは一回チューニングしたら、元には戻せません。このことを念頭に置いた上でやって下さい。


根掛かり対策のチューニング

ほかには、半傘チューニングという根掛かり対策のチューニングがあります。

主に魚影は濃いが、ボトムが超ゴリゴリのポイントなどで重宝します。
これは、ペンチなどを使って、カンナ(フック)の下半分(180度)を内側に折りたたみ、シモリやウィードに掛かりにくくするチューニングです。
アオリイカは、高い確率で何らかの障害物に潜んでいます。こういったポイントを積極的攻めることは、当然釣果アップにも繋がります。

このチューニング時に気をつけたいことは、カンナの下側180度を「折りたたむ」ことです。決してカンナを切ってはいけません。
切ってしまうと、エギの後ろ側が軽くなり、前傾になってしまいます。

あと、折りたたんだカンナは元に戻せますが、多少弱くなっています。カンナの根元の集合部分にもダメージがありますので、カンナが割れやすくなります。
更に、カンナの下側部分でフッキング出来ない。というリスクも背負います。
こう羅列して考えたら、リスクとリターンが同居するチューニングですね。


アピール力をアップさせるチューニング

あと、アワビシールを貼ってアピール力をアップさせるという、結構ポピュラーなチューニングにも触れておきましょう。
個人的には、このチューニングは効果が高いと思っています。
基本的には、アオリイカにアタックして欲しい部分に貼り付けます。大体カンナの近くの背中部分に貼るのが定番です。
たくさん貼りすぎると、多少水噛みが悪くなったり、ちょっとだけバランスが悪くなったりもします。
このチューニングも詳細は商品の包装ないし、付属の説明書にやり方が書いてありますので、シールの形云々に関しては割愛します。


リスクも同伴 裏技的マニアックチューニング

ちょっとマニア向けになりますが、クリアチューンというものもあります。
エギの衣を剥ぎ取り、透明カラーのエギにしてしまうことです。効果のほどは、その日のアオリイカの気分によりけり・・・と言ったところでしょうか。
ま、市販されていないカラーがひとつ増えた。くらいに考えてください。
当然のことながら、もとの状態には戻せません。


さらにマニアックな、ウィードレスチューンというものもあります

やり方は、エギのシンカー下側の大部分を削り取り、カンナの下半分を切ってしまいます。
シンカーの下側を削り取る基準は、カンナの下側を切った状態のエギが、海水に入れた時に水平よりもやや前傾くらいの姿勢になるくらいです。

この改造をしますと、その名のとおり藻掛かりの煩わしさと無縁になります。

しかしこのチューニングは、改造後にエギの左右バランスが崩れていることがありますし、ダート性能はほぼ失われています。
無風で潮流の緩いウィードエリアの攻略以外、ほとんど役に立たないエギになってしまいます。

当然のことながら、元の状態には絶対に戻りません。



覚えておいた方がいい、基本的なチューニング(マニアックチューンは除く)はざっとこんなところでしょうか。
その他、カンナをカエシ付きのものに替えたり、色を塗ってオリジナルカラーを作成したり、といった凝ったものまでいろいろです。

ですが、基本的に釣り具メーカー各社は、よりベターなものを目指してエギをプロデュースしているはず。
素人の手探りの改造が、時に改悪といった結果を出す可能性があるということも、考慮しておくべき点でしょう。


ともあれ、状況に応じて「自己責任」でやってみてください(笑)


大浜港波止先

大浜港波止
魚影が濃く、良型のアオリイカを狙えるスポットであるだけでなく、晴れの日に見える布刈瀬戸の風景の美しさは素晴らしいです。