コラム 技術バランスを考える

このサイトで何度も触れていることですが、エギングでアオリイカを釣ることを、
サッカーで例えるなら
(サッカー知らない人、すみません)、シャクリ(アピール)はパスやドリブルといったチャンスメイク。
フォールはゴールを決める(アオリイカを釣る)ためのシュート。

両立が出来て、初めてアオリイカを(釣れてた。じゃなくて)釣ることが出来る。そう思います。

このことについて、管理人がエギングをやり始めた頃、身にしみて痛感したことがありますので書いてみたいと思います(ある意味、グチ。笑)。


最強エギンガー杉原正浩名人が出演していらっしゃる、「アオリイカバイブル2」を見て以来、氏に憧れ、アクションを真似て、一生懸命練習していた私。

練習をするのに選んだ釣り場は、外灯が明るくて、人がいなくて(アオリイカもいなくて)、海水が澄んでて、シャクった時にエギの動きが見える場所。
そう、言うなればアオリイカではなく、エギを追っていた。と、言えます。

そして、そこの釣り場で9f(フィート)260gもある激重ロッドで、2段シャクリやジャーキングをひたすらやっていたワケです。

1日1時間強。
ひたすらシャクリの練習をし、練習後、時間を合わせて釣友たちと合流してエギング。
そして、次の日には使い痛みと腱鞘炎になった右手を休ませるのと、タックルのメンテナンスを兼ねて休養。
そして、その次の日にはまた練習と釣行。

とにかく、杉原正浩名人の芸術的なシャクリに一歩でも近づきたい!あのシャクリが出来れば、アオリイカは勝手に釣れてくれるハズ!
そんな一途な思いで(思い込み、とも言う。笑)、来る日も来る日も練習に明け暮れたのでした。


そして思ったように釣果が伸びないまま、1ヶ月くらい経ったある日。
友人K、友人Sの二人と一緒に、梶の鼻でシャクることになったのでした。

下げ8分の頃に釣り場に到着した3人は、思い思いにキャスト。

1段シャクリ3連発&フリーフォールで、コツコツ釣果を重ねる釣友たち。
一方、半人前2段シャクリ+ぼちぼち一丁前3段ジャーキング&カーブフォールを駆使するも、全く釣れない私。

アオリイカは、手前3mまでしっかり追ってきている。でも釣れないのだ。

そんな中、「どがいな?」と友人Kが聞いてきた。
「追っては来るんじゃけど、どうにもさばらんのよ・・・。」と答える私。
ふむふむ。とそれを聞いて考え込んだ後、何か得心したような感じの友人K。

そして次のキャストのとき、友人Kは私のエギの5m横に着水させてきた。
ありゃま、お祭りしてしまうが(^_^;)ま、その時はその時か。

そんなことを考えながらシャクっていると、友人Kにアタリが!
釣り上げたのは、本命のアオリイカ。

その後、友人Kは1杯追加。しかし、私のエギにはアオリイカは乗らず、ただただ追われるのみ。
そして、その後もお祭り御免!の勢いで私のエギのすぐ近くを攻める友人K。

ロコツじゃのう。まぁ、今はここにアタリが集中しとるけえ仕方ないわなあ。
そう思い、ちょっと移動してキャスト。

移動後、2〜3投は二人ともアタリはなし。
そうこうしてると、また私のエギの近くにキャストしてくる友人K。

オイオイ・・・釣り場全体を使いたいんは分かるけど、ちょっとやりすぎじゃろー!?
ま、釣りをしてると男は童心に帰るって言うし。面倒じゃけど、更に場所移動じゃ!

そんなこんなで夕マズメまでシャクリ続けて、友人Kは3杯、友人Sはコウイカを含めて6杯。
私は納竿寸前までボウズ。ちなみに、追われてフッキングに至らなかった回数は数知れず・・・。
ま、その時に苦し紛れに編み出したテンションスライドで、なんとか1杯は釣れたんじゃけどね(^_^;)


後日、この釣行が無念で仕方なかった私は、「追ってきたアオリイカを釣る方法」を知るべく、ネットサーフィンしまくった。
そして、クレハのホームページで斉藤知雄の「始めて楽しいエギング入門」に出会い、記事を読み進んでいくうちに思ったのでした。
「ありゃ?フォールって・・・もしかしたらシャクリよりも大切だったりして・・・。」

その後、友人Kに会う機会があったので、件のサイトに綴ってあった内容を言ってみた。
すると、うっ(-_-;)っと焦った表情になった友人K。

その瞬間、私は完全に事態を把握した。

この日、テンションスライドでアオリイカが釣れたってことは、カーブフォール→加速(逃げを演出)がキモだったようだ。
要するに、私が2段シャクリやジャーキング&カーブフォールで広範囲アピール(ドリブル&センタリング)した横で、スピーディなフォール(シュート)決めた友人K。
という図式が成り立ったワケだ。

クーッ!!やってくれるのー。


ともあれ、このことでシャクリ技術だけではなく、フォールにも注目し始めた私。

練習は大事だと思います。この時に重ねた練習は、今の私の釣果を大いに助けてくれている。そう思っています。
そう思う一方で、大事な練習も、偏ったやり方ではこういった面白いケースが生まれたりする原因にもなるのです。


やはりエギングはバランスなのだ
知識と経験(実釣)、やる気と洞察力、技術と集中力。もちろん、今回棚に上げたシャクリとフォールも。

片方が欠ければ、もう一方がどんなに優れていても、本来ある力の半分も発揮出来ないことだろう。
書いてみて思いました。自分のエギングを見つめ直してみよっと・・・(滝汗)