相手が水生生物である以上、釣りというジャンルに於ける結果(勝負)の善し悪しは、水物である事は間違いない。
故に釣り師はジンクスを気にし、験担ぎに余念がなかったりする。
いや、俺はそんな事ぁ、気にしたりしねえよwww
って豪語していたチャランポランで物事を気にしないワシでも、最近ジンクスっちゅうヤツが壁として立ちはだかってきやがった。
とにかくホゲるんである。
釣れないんである。
ところが別のブツに替えると釣れたりするんである。
なぜだ!なぜなんだ!?
と、いうワケで。
正月の中泊釣行で海信さんに相談して(ってか、愚痴って。笑)みたんですよ。
「実はこの帽子かぶったら、何故か毎回ボウズ食らっちまうんです。ほかの帽子ならサクッと釣れるのに。」
すると即答で返事が。
「そんな験の悪い帽子、かぶってたらアカンで!」
予想していた返事とは全く逆だった。
超リアリストの海信さんだったら、帽子と腕(技術)が関係あるかい!
で一喝と思っていたが。
んで、その後の話の流れを聞いて思った。
リアリストであるが故に『あらゆるマイナス要素は排除する』のである。
なるほど。
エキスパートであればあるほど、あらゆる勝利の要素を引き寄せることに余念がないということなのだ。
あらゆる要素。
それは、技術であり、道具であり、思考であり、積み重ねであり、その他ワシにはまだ思い浮かばないこと諸々であり。
突きつめていけば、不確定要素である、験や運ですら味方に付けねばならない。
と、俺は解釈したのである。
なので次の日は、なにかしら、『違和感を感じながら』も、帽子をかぶらず、釣りに挑んだ。
のだが・・・
験を担ぐ。
に至るまでの要素こそが、勝利の土台になる基本中の基本なんだよね(笑)
未熟な俺が験だのジンクスだの言うのは10年早かったようである(爆)
腕を磨け!腕を。それが先だったわwww
やはり腕か。これが違和感の原因か!笑
確信に至ったワシはボウズ帽子を爆釣帽子に進化させるべく、この度の四国遠征(ってか、これからの釣りほとんど)にかぶって行くことにした。
しかし、確信だのなんだの言いながらも、この時点でもまだ何かしらの『違和感を感じていた』。
そしてライトルアー初の獲物である
ホゴ。
こいつがヒットしてくれたおかげで、この帽子はボウズ帽子なんかじゃなくて、普通のどこにでもある帽子。
であることが事実として確定。
同時に俺の中で、今まで感じていた『違和感』が氷解した。
今度こそ本当の確信に至ったのである。
あらゆる勝利の要素を自ら意思で選択し、験を担ぎ、運やツキですら味方になるよう努める。
不確定要素ですら重視する。それはなぜか?
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それは…
最も負けを引き寄せるマイナス要素である『言い訳』を排除するためである。
今の自分の実力が至らず負ける。
勝負が水物である以上致し方ない。
しかしながら、全てに於いて、今の自分に出来得る努力を尽くし、それで負ければ言い訳など出てくる余地がない。
験を担ぐ、ということは最大の負け要素を排除することと同義なのである。
釣りのジンクス。
それは、負けから目を逸らせる思いこみや逃げ根性であり、自分を冷静に客観視する為に乗り越えるべき壁であり、新たに自らが作っていく望むべきものであり、釣りに笑いと潤いを与えるものでもある。
釣りはいろいろ。
釣り人もいろいろ。
人は同じでも、今日の気分で選択肢もいろいろ。
どのジンクスを選ぶ?
出来る事なら、自分の心が違和感を感じないジンクスを選びたいものですね(^^)